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低血圧は命に問題はない?

低血圧、とは文字通り血圧が基準値よりも下回っているもので、一般に収縮期血圧が100~110mmHg、拡張期血圧が50~60mmHgを下回れば低血圧と診断されることが多いです。
しかし、血圧は一日中絶えず変動しており測定時の血圧をそのまま評価に用いることは日内変動の可能性から不適であると言えます。
そのため世界保健機関も治療に関して明確な診断基準やカットオフ数値を示しておらず、低血圧症状が現れた場合に治療に踏み切る、という程度の大まかな指針や診断基準を提示しています。

低血圧は大きく分けて本態性低血圧と起立性低血圧、二次性低血圧に分かれます。
本態性低血圧は明らかな病気がなく何が原因とは言い切れない低血圧であり、心臓や血管などの循環器因子が関与している可能性のある低血圧です。
心疾患や心臓の弁膜疾患が本態性低血圧の原因の大部分を占めています。
心臓弁膜疾患は時に血栓を形成する場合があり、心臓内で形成された血栓は他の部位で形成されるものよりも大きく脳梗塞の原因になることもしばしばあり危険です。

起立性低血圧は自律神経障害のために、運動によって血圧上昇が起こらないため立ち上がって頭位が高くなると心臓から送り出された血液が脳に届かないためにくらり、とふらついてしまう症状で判明することが多いです。
代謝疾患に合併することもあれば、脊髄病変や神経に浸潤したがんのために生じることもあり、原因の精査が必要な部類の低血圧です。

二次性低血圧は副腎皮質ホルモンなどの血圧を上げるホルモンがうまく働かなくなることが発症の要因です。
副腎不全は敗血症によって頻繁に起こるなど、そのままショック症状に直結してしまう場合もあり、血圧の管理が重要です。

低血圧は末梢に血液が送られなくなることからショック症状を呈したり、脳が酸素不足になるため意識がブラックアウトするなど、命を直接危機に至らしめる病態を形成します。
治療をしなければ日常生活に支障が出たり、意識を失った隙に交通事故に遭う、などといった二次的な危険も考慮しなくてはなりません。

低血圧は女性に多い

低血圧は極端なものでなければ意識を失うこともありませんし、ショック程重篤な循環障害を示さなければ、命に関わる問題でもありません。
しかしながら、低血圧はその症状が現れると生活の質を著しく損ね、日常生活を送ることを困難にしてしまいます。
めまいやぼんやりとした感覚、易疲労感、朝が辛いなどの症状が現れると体の辛さが心に乗り移って、鬱々とした気分になってしまいます。

低血圧の患者は女性に多いと言われています。
月経などのホルモンバランスの乱れが起こる期間が一定周期で存在するために自律神経失調が起こりやすく、結果起立性低血圧を引き起こします。
また、低血圧は血漿量が減少した場合にも生じるため、月経での出血で循環量が減った場合やむくみを気にして水分の摂取量が少ないためにそもそもの循環量が少ない場合でも低血圧になります。
心臓に帰ってくる血流量が大きくなると血圧はおのずと上がってきます。
女性は筋肉量も男性に比して少ないため、筋肉の外的なポンプ作用が期待できず男性より静脈圧が低いことから右心房の拍出圧が生理的に上がりづらいという問題も抱えています。

女性の低血圧を改善するためには運動量を少しずつでも増やして静脈の還流圧を高めることが重要です。
筋肉量や静脈還流を改善することによってむくみの問題も改善しますので、心おきなく水分を摂取することが可能になります。
数値以上に現れる諸症状が問題となりますので、自覚症状がなくなることが最終到達点である、と定義できるでしょう。
どうしても症状が改善しない場合や自律神経の障害がひどい場合は薬剤による治療が選択される場合もありますが、最初のうちは生活習慣の改善が主な治療法です。

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